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弁護士コラム
Column

「サギ」にご用心

2006年05月20日
弁護士 上野 精

「サギ」にご用心
姉葉建築士の不祥事関連で、木村建設やヒューザーのトップが詐欺容疑で逮捕されことをはじめ、このところ毎日のように「振り込め詐欺」や「ネット詐欺」の記事が新聞、テレビの報道を賑わしている。上場近しということで値上がりを期待して未公開株式を買い受けたという類の話もいっこうに後を絶たない。
こういったニュースに接していると人間の「欲」とこれにつけ込む人間の「狡猾」さに辟易するばかりである。
それはともかく、このような詐欺被害に遭う人たちに共通していえることは、たやすく人の言うことを「信用」することにあるようだ。とすると詐欺に遭わないための心構えは、「信用」をひっくり返して「用心」が第一と言うことになる。言うなれば、金を出す前に、この世知辛い世の中でそんなうまい話があるはずがないと眉につばをつけて考えてみることだ。
そういった目で見ると、人間の「欲」と言うより親や身内の愛情につけ込む点から言っても「振り込め詐欺」は金額の如何によらず罪深く、厳罰に値すると言って良いのではなかろうか。
このような世間一般の「サギ」話のほか、事業経営に関連するものとしては、昔から「根保証」がらみのものに始まり、「パクリ屋」、「整理屋」、果ては「取り込み詐欺」等々様々なものがある。しかし、洋の東西を問わず、また、時代を問わず広く世人の関心を呼ぶのは、男と女の騙し合いと言うことになろうか。
もっともこの点についてご披露するほどの経験の無い身としては、指摘程度で筆を擱くのが無難であろうということで悪しからず。