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弁護士コラム Column

無罪判決の獲得

2017年04月19日
名古屋丸の内本部事務所 弁護士 南 善隆

この度,刑事弁護人として対応した案件で無罪判決を獲得しました。

Aさんは数年前から痙攣を起こし救急搬送されたり,意識を突然喪失するなどの症状があり,長年治療を受けてきました。そのような折,自動車を運転中に事故を起こしてしまいました。後に,てんかんという病気に基づくものであることが分かりましたが,事故時点ではそのような確定診断を受けたことはなく,Aさん自身,自分の正確な病名を知りませんでした。

当初,警察からの取調は過失運転致傷罪という通常の人身事故の場合に適用される罪名を前提としたものでしたが,その後,危険運転致傷罪に変更され,結局,同罪で起訴されました。危険運転致傷罪は,正常な運転に支障を生じるおそれがある状態で自動車を運転し,事故を起こした場合に適用されるもので,過失運転致傷罪に比べ法定責任が格段に重いものとなります。

公判において,Aさんは自身が正常な運転に支障を生じるおそれがあることを知らなかったという形で故意を争い,無罪主張をしました。しかし,検察官は,病歴や捜査段階の供述から故意を有していたと主張し,懲役刑に処するのが相当であると主張しました。

1年にわたる長い審理の結果,裁判所はAさんが運転時に,てんかんにより走行中に正常な運転に支障が生じるおそれがある状態であるとの認識を有していたとは認められないと判断し,無罪判決の言い渡しをしました。

長い間,刑事被告人として精神的,肉体的な負担を強いられたAさんには辛い日々であったことは間違いなく,Aさんにとって良い判決となって非常に喜ばしく思っています。愛知総合法律事務所は,いわゆる情状弁護という罪を軽くするための活動だけでなく,無罪を争う否認事件も多数手がけてきた実績がありますので,是非ご相談いただければと思います。

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